あの葛飾北斎の浮世絵から赤がすてきな5作品を紹介

2025年3月7日金曜日

赤色

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言わずと知れた浮世絵士 葛飾北斎。富嶽三十六景のすべてを目にしたことがなくともその名を聞いたことある人は多くいるだろうし、神奈川沖浪裏という名前は知らずともこのあまりにも有名な絵は一度は目にしたことがある人もまた多いだろう。そう言えば浮世絵というものがいったい何か分からなくとも葛飾北斎という名前は浮世絵という言葉を超えて現代でも知れ渡っている。


そんな葛飾北斎の作品から赤色が印象的だなと個人的に思った絵を紹介したい。


富嶽三十六景 凱風快晴 

引用)東京国立博物館


こちら赤富士の絵は神奈川沖浪裏に匹敵するくらい有名ではないだろうか。どこから見て描いたははっきりとは分からないそうで、例えば御殿場や山梨県三ツ峠から見た富士ではないかといった説があるそうだ。

現代人で富士山といえば頭に積雪し青と白というイメージが一番多いのではないだろうか。葛飾北斎の時代、江戸時代でも富士山といえば白い姿が一般的だったようだが、こんなにも赤色を使い赤色を主役にした富士山を描くのは革命的なことだったそうだ。

珍しさでいえば構図にもある。富士山全体を描かず、おそらくあえて右側の稜線の半ばまでしか描いていない。青い空、白い雲に積雪。これらもまた赤色を引き立てているように感じる。


富士山や朝日でも夕日でも赤く染まるようだが、特に朝日の方が赤色が鮮明に見えるようなのでこれは早朝の一瞬をとらえた絵なのかもしれない。


ガツンと富士山の存在感が伝わってくる印象的な絵ですね。


富嶽三十六景 武洲千住 

引用)メトロポリタン美術館


足立区千住が舞台。釣り竿の先に富士山があります。3人の目線はどこを向いているかは分からりません。大きく描かれた赤い馬、編笠の赤色、釣り竿を持った人がはおる赤い服。ぱっと赤色が目に飛び込んでくる絵です。



百人一首うばか恵とき 赤染衛門 

引用)メトロポリタン美術館


女流歌人赤染衛門の「やすらはで寝なましものを小夜ふけて かたふくまでの月を見しかな」という歌を江戸時代バージョンで描いた絵です。赤染衛門は平安時代の歌人で、この歌は百人一首に選ばれています。四季の美というサイトによる歌の解説によれば「ためらわずに寝てしまえばよかったのに貴方をお待ちして、夜明けが来て沈むまで月を見ておりました。」という意味だそうで、恋焦がれる女性の歌ですね。

歌の意味を理解してこの絵をみると味わいがでますね。く武家の着物姿に置き換えて表現されているのだそう。よく見ると真ん中の赤い服を着た人、左の人の帯にはなんやらの紋様がありますね。右側の侍女とおもしき人の服もまた赤色が美しい。帯の色のせいだろうか



富嶽三十六景 隅田川関屋の里

引用)足立区ホームページ


関屋の里は隅田川上流で当時は人家もまばらな田地だったそう。右端にあるのは法令などを記した高札場というものだそうです。

足立区のホームページによると人馬が走っている道は、石出掃部介の新田開発によって1616年に築かれた掃部堤(かもんづつみ)というもので現在では墨堤通りとよばれている道、とあります。


遠くには赤い富士、真ん中にバンと目立つ松、そして黒い馬に乗り疾走している人の赤い服が一直線に赤のラインになっていますね。先頭を走る馬の赤さも目をひきます。


諸国滝廻り 和州吉野義経馬洗滝 

引用)東京国立博物館


舞台は源義経が馬を洗ったという伝説のある滝だそうです。馬を洗ったということが伝説になるってどれだけ義経はすごいのでしょうか。そういった観光名所としては描いている感じはしません。義経という英雄ではなく一般の人と思われる人が馬を洗っている日常さを感じます。しかしすごい水量です。ゴーゴーと音が聞こえてきそうです。この水量が赤みをおびた岩を引き立たせているように感じます。


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